❖ 作品情報
- タイトル:憂国のモリアーティ
- ジャンル:ミステリー/サスペンス/ダークヒーロー/英国風
- 原作:構成:竹内良輔/漫画:三好輝(ジャンプSQ.)
- 放送時期:2020年(第1クール)、2021年(第2クール)
- 話数:全24話+OVA
- 制作会社:Production I.G
❖ あらすじ(ネタバレなし)
舞台は19世紀末のイギリス――階級制度に支配された社会の中で、不条理な差別と不正がはびこっていた。
そんな中、“犯罪で世界を変える”ことを目的に立ち上がったのが、貴族モリアーティ家の三兄弟。
彼らは完璧な頭脳と手腕で、自ら「犯罪相談役(クライムコンサルタント)」を名乗り、腐敗した貴族たちに「制裁」を下していく。
そして、その前に現れたのは、天才探偵シャーロック・ホームズ――
正義とは?犯罪とは?二人の知略が交差する、ダークで知的なミステリードラマが幕を開ける。
❖ 見どころ・魅力ポイント
🧠 1. “モリアーティ視点”の斬新なホームズ作品
これまでのシャーロック・ホームズ作品は探偵視点が主流でしたが、本作は**“敵役”モリアーティ側**が主人公。
彼は単なる悪ではなく、「正義のために悪を選ぶ者」として描かれ、彼の信念とその方法に惹かれていきます。
🕯️ 2. 階級社会への問題提起と社会派ストーリー
「腐敗した上流階級に罪を問う」「法では裁けない悪に制裁を」
そんな彼らの思想には、現代にも通じる社会への問いが込められています。
ただの推理ものではなく、サスペンス×社会派ドラマとしての深さがある点も魅力です。
🎩 3. 美しく冷徹なキャラクターたちと耽美な演出
モリアーティ三兄弟(ウィリアム、アルバート、ルイス)はそれぞれ冷静で理知的。
そこに天才探偵ホームズや軍人ワトソンも加わり、英国紳士たちの知略・心理戦・美学が繰り広げられます。
アニメーションも丁寧で、衣装・建物・空気感など19世紀の英国らしさがしっかり再現されています。
❖ こんな人におすすめ!
- シャーロック・ホームズが好きな人
- 頭脳戦・心理戦があるアニメが好きな人
- 社会問題を扱った作品に惹かれる人
- ダークヒーローに魅力を感じる人
- クールで知的なキャラクターが好きな人
❖ OVA(2話)も要チェック!
TV放送後にリリースされたOVAでは、原作の人気エピソード「モリアーティ家の休日」や「ダブルブラック」が描かれ、ファンにとっては見逃せない内容です。
本編よりもキャラの距離感が近く、コミカルな側面も楽しめます。
❖ まとめ|正義のために悪を選ぶ、“もう一つの英雄譚”
『憂国のモリアーティ』は、犯罪を武器に正義を成そうとするダークヒーローの物語。
論理と信念、そして矛盾に満ちた“正義”の在り方を、華麗かつ知的に描き切った珠玉のアニメです。
美しくも冷たい世界で、あなたはどちらの“正義”に共感するでしょうか?
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